2013年7月6日土曜日

いつか曲がつかないかと思いを馳せて!

「長崎」

東京に来て30
私は、なにをするためにここに来たのか
なにを残せたか
私は、思う
長崎の夏をわすれたか
熱き鶴の港に照り返す光を
風ふく坂道にながれる雨のすずしさを

このあつ寒い街、季節を知らない東京の狭間で
私の求めた思いは通じたか
私は思う
長崎の秋を思い出せ
絶壁に広がる紅葉の赤を
まつりに沸く人々の笑顔を

父は死に、母がひとり今生きている
忘れるほどの街なのか
雪が降り、風が舞う
長崎の冬を忘れたか
私は思う
路面電車の重い車輪の転がりを
堅く大きく生きた父を
明日に向かう夕日の重さを

長崎のあの春を忘れたか
あの青春の秘めた思いを忘れたか

長崎のあの春を忘れたか
あの青春の秘めた思いを忘れたか

長崎のあの春を忘れたか

あの青春の秘めた思いを忘れたか

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